第61回全国入浴福祉研修会開催報告
令和7年3月14日(金)13:00~16:50、本社(茨城県水戸市)及び東京会場を中心に第61回全国入浴福祉研修会を
開催いたしました。青森県より沖縄県の事業所様より174名の方にお申込みいただきました。
今回のメインテーマは「介護をする人とされる人をつなぐ訪問入浴介護とは」~見えない大切な何かを探す~と題しまして、
基調講演に公益財団法人日本訪問看護財団 常務理事 平原優美氏、特別講演にNPO法人となりのかいご 代表理事 川内潤氏、
また行政説明としまして、厚生労働省 老健局 認知症施策・地域介護推進課 課長補佐の安蒜丈範氏にご登壇いただきました。
基調講演
公益財団法人日本訪問介護財団 常務理事
平原 由美(ひらはら ゆみ)氏
「大切なのは共感力、そしてさらに重要なことは冷静な観察力」
~私の実践と経験の中からみなさまにお伝えしたいこと~
・訪問看護の役割・事例紹介・遺族ケア・逝く力を引き出すケアの4項目についてご講演いただきました。
参加者の方より、末期がんの患者さんの看取りの訪問看護例について、緩和ケアの患者さんの心身に大きな影響をもたらし、
「尊厳がある暮らし・穏やかな最期」につながること、ハンドマッサージ(温罨法)や入浴後の副交感神経優位による
呼吸苦の軽減についても勉強になりました、等、お声を寄せていただきました。
行政説明
厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課 課長補佐
安蒜 丈範(あんぴる たけのり)氏
「介護保険制度をめぐる動向について」
・介護保険制度を取り巻く今後の状況・介護人材に関する現在の状況・介護保険制度の見直しの概要
・令和6年度介護報酬改定の概要・認知症施策の動向についてご説明いただきました。
中でも令和6年度の介護報酬改定の概要については訪問入浴介護を中心にお話しくださいました。
参加者の方より、介護保険制度をめぐる動向について、大変勉強になりました。また、介護士の必要性や国会でも
訪問入浴について取り上げられていた点について等、ご感想を寄せていただきました。
特別講演
NPO法人となりのかいご 代表理事
川内 潤(かわうち じゅん)氏
「知っておきたい家族介護支援」
~介護のプロとして、ひとりの介護者として
・介護者支援の失敗談・介護相談で出会った介護の誤解・なぜ、今、介護支援施策が必要なのか?・「介護離職白書」から見える
実態・仕事と介護の両立に向けた基本スタンス・親を呼び寄せたロールプレイング・認知症と上手く付き合う方法
・老人ホームの探し方・選び方・家族介護を通して誰でも働きやすい職場づくりについてご講義いただきました。
参加者の方からは、語り口が軽快かつ分かりやすく、またテーマも自分の働く地域でも問題視されるようになってきている
内容だった、介護職の立場だけでなく、家族としての心構えもできたのでとても参考になりました、知恵・経験に裏打ち
されていて内容も興味深かったが、「伝える力」が素晴らしかった等、お声を寄せていただきました。
★詳細につきましては、第61回全国入浴福祉研修会の開催報告ページのほうでご確認ください、
参加した皆様より寄せていただきましたアンケート内容は、精査しまして次年度のセミナー内容に活かしてまいる所存です。
どうぞご期待ください!お忙しい中ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
【お問合わせ】
(株)デベロ デベロ老人福祉研究所
植田・佐藤 029-247-2211㈹