2022.06.20

移動入浴車誕生と入浴福祉研究の歩み▶シリーズ第2回

移動入浴車誕生と入浴福祉研究の歩みでは、1972年の移動入浴車誕生からデベロが歩み続けた入浴福祉研究の歴史をご紹介いたします。

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1973年(昭和48年)入浴福祉の歩み ~入浴車誕生より1年~

1973年(昭和48年)、厚生省(現 厚生労働省)老人福祉課長の山本 純男氏が、水戸市の移動入浴車の入浴現場に行

き、実情を視察された。移動入浴車の装備等についてご意見を受け改良をお約束した。『寝たきりの高齢者は、われ

われ健康者と違い危険が多い。事故でも起こせば普及出来なくなる。安全入浴に対する研究と指導を怠らないように。』

特にこのご意見を最大に留意し、寝たきりの高齢者のための考え方(医学的理論)、入浴方法(実技)など安全入浴

と福祉との結合を目的とするため「デベロ老人福祉研究所」を設立し、講習会を継続して実行し今日に至っている。

 

 

1974年(昭和49年)入浴福祉の歩み ~入浴車誕生より2年~

▼「入浴サービス担当者研修会」開催(後の全国入浴福祉研修会)

会場:デベロ研修センター  主催:デベロ老人福祉研究所

入浴福祉に取り組む大曲市(秋田県)を始め各団体から保健師、看護師、ヘルパー、福祉事務所職員など出席のもと、

講義のほか入浴実技を実施、入浴福祉の諸問題を取り上げ実のある研修会であった。

 

 

 

▼移動入浴車実施状況 アンケート調査の実施

アンケートは入浴福祉実施期間2年2か月(水戸市)から、経験1ヶ月(深谷市)までの36市町村に依頼し、25の自治

体から回答をいただく。対象高齢者数・入浴できなかった期間・入浴車運行状況・入浴車の巡回パターン・入浴の効果

など7項目のアンケート調査。このアンケートの調査結果は、朝日新聞にも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。

 

 

 

資料:「デベロ創業社長回顧録(入浴福祉普及運動とデベロ立井 」、「デベロ創立30周年記念誌あゆみ」