2021.03.01

☆ニュースペーパーラージヒル☆ 地域包括ケア “考”~高齢化の現況と課題~

ニュースペーパーラージヒルは、新聞を読んで数々の新しい出来事や難題などを理解して私たちの仕事に生かしていこうという思いが込められています。取り上げる題材は、地域包括ケアとお風呂の2つですが、私、ミスターフレキシブルがその時々の記事について少々語り、デベログループの商品等との関連性をご案内しています。

皆様、新聞を読んで、世の中の大きな流れを感じて日々の仕事に生かしてまいりましょう!

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長期化する感染症対応の中で日々緊張感のもと介護業務にあたっていらっしゃる介護従事者の皆様へ敬意を表するとともに心から

感謝申し上げます。

さて今回のニュースペーパーラージヒル地域包括ケア“考”では、日本経済新聞2021年1月30日(土)の夕刊に取り上げられた高島

平(東京・板橋)マンモス団地再生の兆しと2021年1月13日(水)の私見/卓見 地方の高校を生涯教育の拠点にを取り上げました。

さて、東京都板橋区の「高島平団地」は64棟、1万170戸からなるとのことで1972年の入居開始から来年で50年。日本のマンモス

団地の代表的な存在です。ところで、団地を含めた地区の住人約5万人のうち65歳以上は2018年時点で3割を超え、区平均を大きく

上回るとのことで、団地のテナントから玩具店が消え、福祉や介護の施設が目立つようになったということです。このような光景

は全国各地にあるのではないでしょうか。もう一つ取り上げた私見 卓見 地方の高校を生涯教育の拠点にですが、三重大学教育学

部教授(理科教育)荻原 彰様が提案されているのは高校への「専攻科」の設置で、この萩原教授の提案と紹介をしたいと思います。

離島などを除けば高校はほとんどの地域で通学が可能である。特に工業科や商業科などの専門高校では専門学科に習熟した教員、

地域産業との信頼関係という貴重な資源がある。博士号保持者などの高い資源を持った教員の採用と施設の整備を進め、高校卒業

後の生涯教育機関として最小の財政負担で地方に高等教育機会の確保ができるのではないか。専攻科ではインターンシップなど地

域と密接に連携した教育を行い、地元産業の後継人材を育てる。保育・介護・看護といった分野の専門家の育成、再教育も望まれ

る。いったん都会の大学などに進学した人が地元に帰る際に地域ニーズに適したスキルを習得できるようにする。すでに地元企業

へ就職した人の再教育機関として活用することもできるだろうとのこと。さて2021年度茨城県立高校の第1学年入学志望者数等

(志願先変更後)からですが、以前あった高校の廃校や募集定員と志願者数等から加速して少子化が進んでいることが理解出来ま

した。もちろん私立の高等学校の男女共学などが影響していることは理解しています。また県立高校の統廃合から統合前の高校を

看護学校として活用されていることもあるようです。今後確実に医療や介護の需要は増大してまいります。

皆様 地域社会の変化を見通す中で、明るい地域社会に向けての介護サービスのあり方を真剣に考えてまいりましょう。

 

【参考】

水戸市の高齢化の現況と課題

〇水戸市の高齢の推移

持続可能な社会保障制度の確立に向けて子育て支援とともに重要なのが高齢者福祉、特に介護保険事業の推進です。

現在、少子化、人口減少、そして高齢化が進展しており、その対応が喫緊の課題となっています。

まず2000年から2017年までの水戸市の人口、高齢者数、高齢化率などの推移は図表に示したとおりです。水戸市の

人口は2000年の24万6,739人から漸増し、2015年には27万783人に達し2017年に27万775人と減少しました。人口

自体があまり大きく変動しないのに対し高齢者数は2000年の3万9,359人が増加し続け、2017年には約1.8倍の6万

9,048人となっています。高齢化率も2000年の16.0%が2017年には9.5ポイント増加して25.5%となり4人に1人以上

が高齢者という状況になっています。さらには、介護を受ける要介護者等も増え続けており、2000年の3,428人が

2017年には1万3,179人となり4倍近くに迫ろうとしています。

〇高齢化が招く影響

この高齢化が招く影響としては、ひとり暮らし高齢者や認知症高齢者などの要援護者の増加、医療・介護などの社

会保障費の負担増、介護職員の不足、家族介護を理由とする離職者の増加、地域コミュニティ活動や近所づきあい

の衰退、まちの活力の喪失などがあげられます。

『実践 市民とつくる公共政策~持続可能なまちづくりをめざして水戸市長 高橋 靖 著 (ぎょうせい)より引用

 

老人が増えそれを支える若者が減る

少子高齢化が進んだ2040年の世界を想像するだけでも恐ろしい。団塊世代が90歳、団塊ジュニア世代が65歳になる。

そして、団塊ジュニアの4割が集中するのが首都圏だ。膨大な数の都民が高齢化を迎える。見渡す限り老人だ。過疎

地ではすでに現実になっている老老介護が現実のものになる。東京都の年少人口(15歳未満)が占める割合は2019

年は11%だったが、2040年以降には10%を割り込む。子育て支援に力を入れようとしても対象となる子どもがいな

くなるのに歯止めがかからない皮肉な状態だ。あたりまえだが人口は最も読みやすい。2040年の労働人口は確定し

ている。10年後に出生率が上がったところでもう食い止められない。現状の延長線上にある未来はこうした世界だ。

『2040年の未来予測』成毛 眞 著(日経BP)より引用

 

 

 

         ●高島平(東京・板橋) マンモス団地 再生の兆し 
    ひと・まち/探訪 /2021年1月30日(土)日本経済新聞より
         ●地方の高校を生涯教育の拠点に
              経済教室 私見/卓見 /2021年1月13日(水)日本経済新聞より

 

 

 

●団地の訪問入浴介護の提供方法とデベロ老人福祉研究所の訪問入浴介護の従事者研修についてご案内させていただきます。

 

デベロでは2通りの提供方法をご案内しております。団地で提供される場合は【B方式】をご参考にしてください。

【A方式】ダイレクト給湯システム

特徴:①一定温度による給湯…熱湯や冷たい水を浴槽へ通水しないことで、ご利用者様への危険回避にもつながります。

   ②ホース1本での効率化…定温ホースをひくことで、準備がスピーディー。家の中を通すホースは1本ですみます。

 

 

 

【B方式】高層階などでは、ご自宅の浴槽や蛇口を通してお湯を使用します

 

 

★デベロ老人福祉研究所セミナースケジュール

★第57回全国入浴福祉研修会(2021年3月19日(金)開催)

 

★第57回全国入浴福祉研修会チラシDL