2019.12.24

☆ニュースペーパーラージヒル☆ 地域包括ケア “考”~より良い最期とは~

ニュースペーパーラージヒルは、新聞を読んで数々の新しい出来事や難題などを理解して私たちの仕事に生かしていこうという思いが込められています。取り上げる題材は、地域包括ケアとお風呂の2つですが、私、ミスターフレキシブルがその時々の記事について少々語り、デベログループの商品等との関連性をご案内しています。

皆様、新聞を読んで、世の中の大きな流れを感じて日々の仕事に生かしてまいりましょう!

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 安心の設計 より良い最期とは

  高齢化で亡くなる人が増える多死社会・日本では、「より良い最期」を模索する人たちも増えつつある。

  QOD(Quality of Death、死の質)を考えてきた連載の最終回では、老いや死に向き合った経験のある3人に、人生の最終場面の医療ケアについて聞いた。

医師 新田国夫さん 73 「最期まで手厚い医療」再考

  (前略)

  80歳代半ばにもなれば、肉体は終わりを迎えようとしていることが大半。その時、私たちはどこまでの医療を求めるのでしょうか。

  (中略)

  多くの医療行為が、死にゆく肉体の邪魔になる段階が誰にも訪れるのです。その時がやってきたことを本人や家族に伝え、QODを高めるためにどうすべきか、正しい情報と選択肢を示すことが、医師や看護師、ケアマネジャーらの役割なのです。

  (以下略)

歌手 前川清さん 69 晩年も人と関わりたい

  (前略)

  「痛いのは嫌だから、苦痛を和らげる薬は使ってほしい。でもそれ以上のことはしなくていい。直前まで仕事をして、人と関わっていたい」。

  それが僕が望む最期です。自分のペースでできる歌手という仕事さえもできない状態になった時は、人生が終わる時。そう思っています。

  (中略)

  生きるって、人と関わることなんだと僕は感じました。僕自身も、仕事をして、人に会うから身支度にも気を使い、いろんなことを考える。体が弱って、そういうことが全くできなくなって、外とのつながりが何もなくなってしまったら、その状態で何年も行きたいとは思わないだろうな。

  (以下略)

社会学者 柚井孝子さん 79 家族負担ない在宅態勢を

  (前略)

  延命治療は苦痛を与えるだけの場合もあり、最近は、エンディングノートで「やめてほしい」と意思表示する人も増えています。

  「できればやりたくない」という医師の声もよく聞きます。「人生をどのように締めくくるか」を自ら決めることが必要な時代になったと言えます。

  (中略)

  医療関係者のアドバイスや解説をみんなで聞きながら、それぞれが考えてエンディングノートに記入する。そんな機会がたくさんあるといい。人の心は揺れ動くものなので、何度でも書き直すことが必要だと思います。

  (以下略)

読売新聞2018年3月18日(日)記事より

 

ここのところ新聞などで終末期の医療のことなどが頻繁に取り上げられております。2015年の年間死亡者数は約129万人で戦後最多を更新したとのことです。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2030年の年間死亡者数は160万人を突破して、2039年頃に約168万人でピークを迎えるとされています。

このような今後の推計の中で、第54回全国入浴福祉研修会の基調講演では、神奈川県横浜市で在宅療養支援診療所めぐみ在宅クリニックを運営されている小澤竹俊医師より、「死を前にした人にあなたは何ができますか?」と題し、ご登壇いただきました。

小澤先生にご講演いただくにあたり、私は先生の著書『死を前にした人にあなたは何ができますか?』を拝読致しました。感想等を簡単にまとめさせていただきましたのでご紹介致します。乱筆乱文をどうぞお許しください。

また、入浴福祉新聞NJ 3号に、第54回全国入浴福祉研修会開催報告を掲載しております。どうぞご覧ください。

小澤竹俊先生著書ご紹介

 入浴福祉新聞NJ 3号

 

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